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「PAGE 2009」と「セマンティックDTP」

  • 2009年2月 4日
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朝から池袋サンシャインコンベンションセンターで開催されている「PAGE 2009」に。「PAGE」は軽印刷機器(押しつぶされそうな輪転機や機関車のようにばかでかい万葉機じゃなくて小振りな機器)や印刷関連のソフトウェアやソリューションをアピールするイベント。まだ「伸びゆく軽印刷展」という名称の時に何度か来た事がありますが、PAGEになってからは初めて。初日ですが、展示会場はにぎわっていました。主催者発表によると3日間合計で74,360人(昨年度68,280人)の来場者との事。4会場で様々な製品やソリューションの紹介。歩き回るだけで疲れちゃいます。印刷業会ってのは奥が深い。

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PAGE 2009のキャッチコピー「ゼロリセット~新たなグラフィックビジネスへの船出~」は写植からDTPへの移行が始まった1990年代初期を思い起こさせます。とはいえ会場を歩いた雰囲気では、まだ足踏み状態といった印象。もちろんデジタルサイネージという新しい分野も出て来たけれど、今ひとつ激動といった感覚を感じる事ができなかった。そういった中でも唯一将来の希望が感じられたのがXMLやCSVを利用したデータベースパブリッシング。ワンソースマルチユースという机上の空論というかたわごとがようやく実際に花を開こうとしているのかもしれません。とはいえ、このハードルは高い。この2ヶ月程自動組版というソリューションに注目して資料を集めたりデータベースやサンプルを作っていたのでなおさら深く感じます。僕の造語ですが、これからは「セマンティックDTP」が注目されると思う。こういうのは言ったもん勝ちだからな。初出は僕です。たぶん(笑)。InDesignの互換ファイルやスニペットなどはバイナリーではなく、XMLなんですよ。そこに意味付けされたコードが付加されれば、DTPデータがデータベースになるわけです。その意味付けされた内容がマスターのデータベースに逆流する。ブラボー。

とはいえ、課題は満載。オープンベースの新商品(My AutoPubやMy CSV)の説明をお聞きしながら、やっぱりネックはそこなんだよなぁと。精度の高いXMLを生成するのは大変と思われていて(そんなことないと思うんだけれどな。まぁちょっと大変だけれど)、何やら多くのベンダーはWordやExcelといったアプリケーションを入力インターフェイスとして提供している。デジタルコミュニケーションズのXMLツール【Word 2 XML】などはとても素晴らしい工程を提供する。でも、ターゲットを間違えているんじゃないかな。そしてボトルネックここだけじゃないんだよなとも思ったりして。加えて台割情報の管理はもっとやっかい。オープンベースで提案されている逃げ方(すみません)もあるけれど、ここが解決されなければ次に進まない。まあ、近い将来この問題点も解決されるとは思います。レイアウト手法に関してはXSL-FOよりどちらかというとCSSの発展に期待しています。

今後デザイナーの方々(僕もそうだけど)は見た目のデザインだけではなく、自身が作るデータをオブジェクト化し意味付けする意識を持っていた方がいいかなと思います。具体的に言うと段落設定とか文字設定(Webでいうところのdivとかpなどのブロック要素と、spanなどのインライン要素)を意識しながらデザインをする。特にエディトリアルデザインの世界ではそれらの感覚や知識も必要になってくるでしょう。そういった分野のADの方々は一度既存のプロセスを「ゼロリセット」するべきだろうな。

印刷業会での今回の「ゼロリセット」というのは、見えない所で始まっている。そうそう、数年前岩手の盛岡で求人誌を2誌と住宅情報誌を1誌お手伝いさせてもらったのですが、全てQuarkベースとはいえ、それぞれのコマやページの原稿がIllustratorでの納品。ご想像の通りアウトライン化されている。いやはや。求人誌の1誌だけはQuarkのテンプレート(表紙も!)を作りましたが、その他の2誌は作業フローを変える事を拒んでいる雰囲気だったので、ご提案もしませんでしたけれど。

ついでだから書いちゃおう。今所属している会社が数百ページのカタログ作成のDTPを受けて、ほとんどは外部の協力業者にお願いしたんですが、初稿直しを一部社内でやることになりまして、データをみるとびっくり。見開きのIllustratorデータをInDesignに貼付けてますですよ。とほほ。責任者でてこいと言いたい所ですが、責任者は社内の人間らしい。泣くに泣けないもんな。まあ今時こんなのないだろと思いながら修正作業をすすめていたのですが、データを渡したら代理店から全ての仕事を引き上げるとの事。そりゃあそうだ。あのデータじゃな。もう結果(刷り物)だけじゃないのですよ。プロセスとそのデータそのものが商品なんですね。

ロマンチックなDTPではなくセマンティックなDTPを考えなきゃ生き残れないですよ。これからは。

コメント(2)

PAGE私も行きました!声かければ良かったですね。
PDF入稿やInDesignを進めたいのですが、過去のデータ移行はなかなか高いハードルとなっています。

そうでしたか。お会いできずに残念。
そうそう、データの移行ってのはやっかいですよね。なかなかリセットできないのはその辺りもあるかも。

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