昨年春に住居兼仕事場に招き入れたのはドラセナマッサゲアーナ。通称「幸福の木」。毎日おがんでましたよ。幸せになれますように。なむなむ。あーめん。そーめん。ひやそーめん。いや、嘘です。ほったらかしでした。ごめんなさい。

この「幸福の木」、僕の手入れが足りなかったこともあり、冬を超える事ができずに春にはしおしおになり、そのうちほとんど枯れてしまいました。とほほ。僕の幸せも遠くに行ってしまったようで、悲しい気持ちになります。3本あったうちの2本はすっかり枯れちゃっていたので廃棄して、まだ緑の葉が残っている残り1本だけ残していました。園芸に詳しい友人のSETSUKO姫に写真を見せると、これは生死にかかわるかなり厳しい状態だと。

波平(と彼女は命名した)はたぶん助からないだろうと彼女は言う。しかし、波平(ドラセナマッサゲアーナ)の実際の根の状態を見てみなければ分からないと。瀕死の波平を何とか看てやってくれないかと頼み込んだ所、両国くんだりまで出張診療をしてくださるとの事だ。ありがたや。
土曜日。僕ら二人は近くの公園に行き(都会って土のある場所が少ない)、彼女は波平を鉢から引き抜き根を確認した。そして静かに首を横にふる。もう手遅れだというサインだ。根は髭の様なものが2〜3本。幹の根元は湿って腐っている。もう手の施し様はないとのこと。おお、神よ。
ドラセナマッサゲアーナを脇に抱え意気消沈して帰った僕に、彼女はまだ波平が生き続ける方法があると耳打ちした。それは元気な葉を切り、水に入れて再生させる方法らしい。そのうち根が出て来るかもと。そんなことあるかいなと半信半疑でしたが、まあおっしゃるとおりに。彼女は大きい葉の方をQ太郎、小さい葉の方をO次郎と名付けた。こんな状態からでも根が出る事があるらしい。

波平はというと、まだ幹にひとつ小さな芽が出ている。生き残る可能性は低いかもしれないが、腐った幹の根元をノコギリで切り取り、水を入れたバケツに差し込む。この小さな芽を僕はたらちゃんと命名した。

そして僕と波平、Q太郎にO次郎、そしてたらちゃんとの新しい生活が始まったわけだ。
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